まえがき
表題の通りです。
買った直後のThinkPadにLinux入れて色々触ってると、1時間ほどでキーボードがアツアツになる事象が発生して、ファン自体が回ってないんじゃないことに気づきました。
環境
- PC: Lenovo ThinkPad T14 Gen 5 AMD
- OS: Kali Linux 2024.2（Debian系）
対応
ファンの有効化
/etc/modprobe.d/thinkpad_acpi.conf（存在しなければ新規作成）に、以下の1行を追加options thinkpad_acpi fan_control=1- 再起動
- 確認
$ cat /proc/acpi/ibm/fan status: enabled speed: 0 level: auto commands: level <level> (<level> is 0-7, auto, disengaged, full-speed) commands: enable, disable commands: watchdog <timeout> (<timeout> is 0 (off), 1-120 (seconds))
回転速度の手動設定
$ echo level auto | sudo tee /proc/acpi/ibm/fanautoの部分は置換可能- 0〜7（定数での回転速度設定 0停止〜7高速）
auto（自動……ただし挙動が微妙？ あまり回ってない気がする）disengaged（最高速度）- 7との違いは不明
- 回転速度を固定するのであれば、これだけでOK
- CPU温度に応じた制御を行うのであれば、以下の作業を参照
※CPU温度に応じた回転設定
thinkfanのインストール$ sudo apt install thinkfan
/etc/thinkfan.confの編集- 例 参考にしたサイトから丸ごとコピー 自環境ではこれで動きました
sensors: - tpacpi: /proc/acpi/ibm/thermal indices: [0] # 各種センサーの温度情報を持つ。0番目（CPU）の情報を使うよう指定している fans: - tpacpi: /proc/acpi/ibm/fan # 制御対象ファンを指定 levels: # 温度に応じた回転レベルを設定 # [レベル値, 最低温度, 最大温度] # 温度範囲は重ねておくことが望ましいらしい # （2つの範囲にまたがる温度のときは、上位レベルを参照しているように見える） - [0, 0, 41] - [1, 38, 51] - [2, 45, 56] - [3, 51, 61] - [4, 55, 64] - [5, 60, 66] - [6, 63, 68] - [7, 65, 74] - [127, 70, 32767] # 127は最大速度（disengagedと同じ）らしい
- 例 参考にしたサイトから丸ごとコピー 自環境ではこれで動きました